猫の顎

あずきは顎の診察を受けていました。下顎骨を骨折していました。

猫の顎は華奢にできています。あずきの顎の骨はレントゲンで骨が映らないくらい薄いものでした。シニア猫で瘦せて貧血もあり、飲ませていた薬にはステロイド剤もありました。

顎の骨折の治療は基本的には経過観察で、場合によっては骨折部の切除になるようです。痛みは1か月程で治まるだろうと…。顎を固定する装具は、マズルが短くて器用に外す猫には効果が期待できないといわれ、実際に固定は無理でした。治療については動物の口腔外科が専門の先生を紹介していただき、セカンドオピニオンも受けました。情報と知識を総動員して、骨折部の外固定や上顎に当たる犬歯を削る治療なども相談しました。先生からは、あずきの顎の骨はペラペラで骨の固定はできない、犬歯を抜くことも削ることも麻酔が必要で、最悪の場合、麻酔をかけた時に呼吸、心停止の可能性もあると説明を受けました。それでも、触ると痛がるのが見ていられなくて、覚悟の上で犬歯を削る手術の予定も組みました。手術まで数日あり…(顎に触らなければ)痛がりはしないこと、シニア猫で体力がないため麻酔はリスクが高すぎること…、あずきはその頃、殆ど給餌で栄養を取っていたので食事の面で困ることがないこと等々…あずきにとって一番苦痛がないことは何?…結局、手術はしませんでした。冷静に考えて、骨折以上の苦痛を与えなくて良かったと思います。

実際に1か月程で痛がることはなくなりました…が、寝る体勢の影響から顎の骨が委縮してしまいました。猫の顎は、嚙む力からは想像できないほど華奢なものです。それを知っていることで防げる事象もあると思うので、どうか覚えていて欲しいと思うのです。

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三毛猫「あずきさん」と下僕が思う猫のあれこれ。お猫さま介護もちょっと…

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